【第1回】勤勉とシラバス
みなさん、こんにちは。校長の江川です。
私が、本校に赴任して、一か月半が過ぎようとしています。
今後、一か月に一度位のペースで、私からのメッセージを送ることにします。
一回目は、みんなさんに配布された「2019 Syllabus 授業要項 Morimura Gakuen」の巻頭のところで「勤勉とシラバス」という題名で書いている内容についてです。再度、この「2019 Syllabus 授業要項 Morimura Gakuen」の使い方を確認して下さい。『いつも傍らに置いて、学びの進捗状況を確認できるものです。先に進んだり、戻ったり、自らが「学び自立」のために、利用して欲しいものです。』ぼろぼろになるまで、利用して欲しいです。
保護者のみなさま、ぜひ、本人に「2019 Syllabus 授業要項 Morimura Gakuen」を食卓に持って来させて、巻頭の私のページを一緒に読んで、お子様と共有していただければ、教職員一同、この上もなく、うれしい限りです。
森村学園 中等部・高等部 校長 江川昭夫
<勤勉とシラバス>
『校訓―行動指針―「勤勉」:人の力は無限に進む。学び続ける人となれ。』
とあります。さらには「学ぶことの喜びを知り、真理を求め続ける強い力を持つ。」そして「学びを生かし、自らの夢と幸せな社会の実現を目指す。」とあります。
この「行動指針」と「シラバス(Syllabus)」の関係について考えてみましょう。
シラバス(Syllabus)について、『ウィキぺディア』での記述を調べてみました。
「日本では教師が学生に示す講義・授業の授業計画のこと。米国では、各回講義内容から教員連絡方法まで、個別講義の受講に関して必要なすべてを盛り込んだメモのこと。」
「この言葉は、米国で慣用され、近年、日本の学校でも流行しているが、ヨーロッパの学校ではあまり用いられていない。米国の学校においては、個々の講座の独立性が強く、教員も外部からの人材が多いために、シラバスは講座の教育方針や教員の連絡方法その他の情報を含んでおり、学生にとっては不可欠なものである。教員の多くが学校に所属し、学校としての統一的な教育方針が求められる日本では、シラバスはもっぱら授業計画の同義語となっている。主に、児童・生徒・学生・進学希望者、及びその保護者らに、講義・授業の内容、授業計画を周知させる目的で作成される。」
「高等学校・中学校のシラバスの主な内容は、科目名や習得単位数、年間の授業時間数、使用する教科書、学習の到達目標、各学期及び期間ごとに行われる各単元の大まかな内容、どのような観点や方法で評価を行うか、などである。」
「シラバスを作成する利点は、
■学習の流れを生徒が理解し、円滑に授業を受けられる
■指導者にとっても、生徒に対して円滑に指導を進められることなどが挙げられる。」
シラバスは本学園の行動指針の具現化の一助になるものと思っています。私たちの「自ら学ぶ」という自立の手助けとなります。自らの夢と幸せな社会の実現を目指す、助けにもなっています。いつも傍らに置いて、学びの進捗状況を確認できるものです。先に進んだり、戻ったり、自らが「学びの自立」のために利用して欲しいものです。
物事をやり遂げるには、長期ビジョンと短期ビジョンが必要です。
学びの長期ビジョンとして年間指導計画が提示され、短期ビジョンとしては自らの学びがあります。自分で調整ができるのです。
いつも自分の傍に置いて、シラバスと相談しながら、自らの学びの進度を確認できます。今まで、そんな風に利用していたでしょうか?
学習は多くの教科、科目に及びます。得意不得意もあるかと思います。それらをバランスよく進めることも大切です。シラバスの内容についても担当の教員と相談して下さい。
「利用できるものは何でも利用して、自らのものにする。」この考え方は、今の世の中、大切だと思います。
学びは自分だけでできるものではありません。友達、先生と協働して、自立を目指して学んでいって欲しいものです。