【第16回】 ~今年度入学式当日にお話しする予定だった校長式辞です~
~今年度入学式当日お話しする予定だった学校長式辞です~
『昨日4月7日、中等部入学式当日でした。本来であれば私の式辞がありました。ここに式辞を発表させていただきます。なお、この式辞により入学式を実施したことになるわけではないことを申し添えておきたいと思います。』
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今日のよき日に、多くのご来賓、並びに保護者の皆様のご臨席を賜り、厚く御礼申し上げます。校長の江川昭夫と申します。
本日、入学を許可されました中等部194名の新入生、保護者の皆様、ご入学、誠におめでとうございます。
森村学園は、今年創立110周年を迎えます。私たち教職員は、時にはみなさんの背中を押し、時には併走しながら、共に成長していきたいと思っています。どうか、安心して森村学園の学校生活を送って欲しいと思っています。
今、新型コロナウィルス感染症の拡大により、日本はもちろん、世界中が揺れています。感染を防ぐために海外からの入国制限をする国もどんどん増えています。世界の人たちが各国を行き来して経済を活性化させてきたのに、それが、たった2、3か月で世界中の国が鎖国のような状態になっています。ただ鎖国と違うのは、情報はインターネットを通じて世界中に流れており、私たちは自由に情報を受け取り、また発信することもできるということです。物理的には行き来できなくとも、協力し合える世界になっている。そのことは忘れてはならないと思います。
今日入学された皆さんに私たちが期待することは、世界の人たちと手を取り合いながら、より良い社会を創っていく人となってほしいということです。
そのために、大切なことが3つあります。
1つ目は「英語の力」。
2つ目は「たくましさ」。
最後の3つ目は「寛容の心」。
「寛容」とは、心を広く持って人の言葉や行動を受け入れることです。世界には様々な文化や価値観があります。自分の価値観とは違うからと、他の国や人々の価値観を踏みにじるようなことがあってはなりません。
皆さんは、今日から中学生になりました。なので、まずはこの「寛容」の心を知ってください。自分と同級生たちが、育った環境も価値観も違う人だということを認め、それを否定することなく受け入れてください。それが、グローバル社会に生きていく皆さんの、大人への第1歩だからです。
保護者の皆様、森村学園では、これからの世界で生き抜く力を身につけてもらうため、さまざまな取組みを実施してまいります。これらはご家庭のご理解とご協力なくしては成り立ちません。教職員一同、精一杯、お子様の指導にあたり、努力いたします。何卒、ご理解・ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。6年後、「この学園を選んでよかった」と言っていただける学園であるよう、誠心誠意、努めさせていただきます。
終わりに、新入生のみなさんの充実した学園生活を願って、式辞といたします。
新入生のみなさん、保護者のみなさま、ご入学、誠におめでとうございます。
中等部・高等部 校長 江川昭夫